セッション:基準となる価格
決まった時間の1回のプレイです。初めての方や飛び込みのお客様が買うもので、ほかのすべての商品が比較される基準になります。予約ページでシンプルにわかりやすく見せましょう。
ガイド
シムレーシングセンター運営者のための方法論です。シミュレーター1台が1時間で稼げる額から出発し、商品ごとに役割を与え、混み合う夜を守り、価格を変えるタイミングは数字に判断させます。
重要な単位
シムレーシングセンターが売っているのは固定された在庫です。シミュレーターの台数 × 営業時間。シミュレーターが空いている1時間は二度と戻りません。追うべき数字は、シミュレーター1台・営業1時間あたりの売上です。設定する価格はすべて、需要があふれる時間帯から、需要が足りない時間帯へと需要を動かすための道具です。
相場は確認材料であって、方法ではありません。たとえばソフトウェアベンダーの Multitap は、シムレーシング事業の始め方ガイド(2026年1月)で米国市場の典型的な価格帯を公開しています。30分 25〜40ドル、1時間 40〜65ドル、2時間 70〜100ドル、月額会員 150〜300ドル、法人イベント 1時間 300〜600ドルです。これは1社のベンダーが1つの市場について示した数字にすぎません。家賃、機材、地域の競合のほうが重要です。
金額を決める前に、自分のセンターについて3つのことを書き出してください。ピーク時間(通常は夜と週末)、閑散時間、そしてリピーターの割合です。その答えが、どの商品に力を入れるべきかを教えてくれます。
商品構成
Omnisim では、各商品はシミュレータータイプのひとつに紐づき、価格(税込)、セッション時間、有効期間、販売可能カレンダーをそれぞれ持ちます。ラインナップの中で各商品に明確な役割を与えましょう。
決まった時間の1回のプレイです。初めての方や飛び込みのお客様が買うもので、ほかのすべての商品が比較される基準になります。予約ページでシンプルにわかりやすく見せましょう。
同じ時間のセッションを複数回分、1つの QR コードにまとめたものです。お客様は前払いで1回あたりの価格が下がり、運営者は先に売上を確保し、再来店の理由をつくれます。
ある日付まで有効で、1日あたりの最大セッション数があります。常連客や月額会員向けの商品で、最も注意が必要です。常連客はたくさん走るからです。
タイプは自由に定義できます(フォーミュラ、GT、ラリー、カート…)。モーションプラットフォーム付きのシミュレーターや高級コックピットには、専用の商品と価格の階段を設定できます。
回数券
回数券の価格はセッション価格の倍数で表しましょう。1セッションが P なら、5回分の回数券を 4 × P で売るとお客様には20%引き、4.5 × P なら10%引きです。回数が多いほど割引は深くできますが、閑散時間がすでに生んでいる売上は下回らないようにしてください。回数券はロイヤルティへのご褒美であって、土曜日を火曜日の価格で売るものではありません。
有効期間は2つ目のレバーです。回数券は購入から一定日数後(1〜3,650日)、または固定の終了日に失効させられます。終了日を選ぶと、購入者全員がセンター時間で同じ日の終わりに失効します。固定日は季節限定のオファーに、日数は常設の商品に向いています。
使われずに残るクレジットで採算を合わせようとしないでください。Omnisim では、セッションを最後まで走り切ったときだけ回数券の1回分が消費されます。プレイヤーが途中でやめた場合、残り時間は次回のために QR コードに残ります。すべてのセッションがプレイされる前提で価格を決めましょう。実際にそうなるからです。
会員制
会員制が上得意のお客様に魅力的なのは、来店ごとの価格を消してくれるからです。リスクは、ひと握りの常連客が、正規料金で売れたはずの時間帯にシミュレーターを占有してしまうことです。Omnisim での答えはパスの1日あたりの上限です。毎日同じ値(1〜99)にするか、曜日ごとに設定し(0〜99)、0 にするとその日はパスが使えなくなります。
価格を決める前に最悪のケースを計算しましょう。パスを作成するとき、フォームには1日の上限の週合計が表示されます。これに有効期間の週数とセッション時間を掛ければ、そのパスが消費しうる最大走行時間がわかります。それを、同じお客様が現実的な(最大ではない)来店回数でセッションや回数券に払う金額と比べてください。
次に、パスを自分の1週間に合わせて形づくります。土曜と日曜を 0 にして週末を正規料金のお客様のために残すか、販売可能カレンダーと組み合わせて平日の午後だけ使えるようにします。1日の上限に数えられるのは最後まで走り切ったセッションだけで、上限は購入時点で固定されます。あとから商品を変更しても、販売済みのパスには影響しません。
ピークと閑散時間
Omnisim は、特定のシミュレーターを特定の時刻に予約する仕組みではありません。お客様は商品を購入し、空いている適切なタイプのシミュレーターで QR コードをスキャンします。それでも時間帯のコントロールは、商品ごとの販売可能カレンダーで行えます。商品はチェックした時間帯にのみ販売・利用できるので、平日午後向けに買った閑散時間の回数券は土曜の夜には使えません。
これにより、看板価格を下げるのではなく、ピーク時間の価格はすっきり保ったまま、閑散時間向けにより安い商品を追加できます。Multitap の閑散時間のプロモーションに関する記事(2026年9月)は、平日一律の割引を「典型的な失敗」と呼び、グループナイトやタイムアタック週間のようなフォーマットにオファーを結びつけ、4週間かけて評価することを勧めています。
ラップタイムチャレンジはそうしたフォーマットのひとつです。1つのコースと選んだ車種で行うチャレンジは予約ページにバナーとして表示され、公開カレンダーから購入へ誘導できます。リーダーボードとチャレンジがドライバーを呼び戻す仕組みをご覧ください。
プロモーション
恒常的な割引は実質の価格になります。対象、上限、終了日のあるコードはプロモーションのままです。
割合(1〜100%)または固定額で、メールアドレスごとに1回限り。安くなるのは初回の来店で、毎回ではありません。
コードを時間帯に限定します。その時間だけ受け付けられるので、商品価格に手を付けずに静かな午後をオファーに変えられます。
すでにセンターを訪れたお客様をメールアドレスで選び、その方々だけにコードを限定できます。見知らぬ相手への値引きではなく、ロイヤルティに報いるためです。
最大利用回数と有効期限を設定します。コードは決済時に、実際に入力されたメールアドレスで再確認されます。
コードを特定の商品に限定できます。たとえば単発セッションより回数券を売りたいときに。コードは1つのセンターでも複数のセンターでも有効にできます。
同じタイプの商品を同時に販売できる数に上限を設けられるので、予約ページがほとんど同じオファーの壁になることはありません。
グループと法人
法人予約は飛び込み客10人分とは違います。購入担当者はほかのチームビルディングと比較し、わかりやすい総額を求め、配布するチケットを必要とします。参加人数、走行時間、貸切の有無など、その機会に値段をつけ、公開料金表とは切り離して考えましょう。
Omnisim では「法人」商品が予約ページに表示されることはなく、スタッフがダッシュボードから発行します。セミナーや社内イベントには回数券PDFを印刷できます。複数の個別 QR コードを1つの印刷用ファイルにまとめ、1ページに1〜5枚、ロゴ、時間、シミュレータータイプ、利用回数、有効期間を記載します。支払いは請求書や受付など、Omnisim の外で行います。
誰にも何もスキャンさせたくない貸切の夜には、フリーアクセスモードを使えば、各プレイヤーがユーザー名を入力し、設定した終了日まで既定のセッション時間を走れます。
信頼
お客様は、得られるものによって価格を判断します。Omnisim では、クレジットが差し引かれるのはセッションが実際に終わったときだけで、走行した時間分だけです。読み込み、グリッド、メニューはカウントされません。Assetto Corsa が起動しなかった場合は何も差し引かれません。残り10秒以上でプレイヤーがやめた場合、残り時間は保持され、次回のスキャンで戻ってきます。
マルチプレイでは、ホストのチケットがレース時間を決め、より多くの時間を持つゲストは走らなかった分を自分の QR コードに残せます。受付でよくあるトラブルがなくなり、走行時間を堂々とうたえるようになります。マニュアルでは QR のクレジットが消費される仕組みを説明しています。
測定
料金設定は小さなテストの積み重ねです。Omnisim のダッシュボードが、それぞれを評価するための数字を示します。
ファネルは訪問、インタラクション、送信、支払い開始、支払済みと、全体コンバージョンを表示します。訪問が多く送信が少なければオファーに、支払い開始が多く支払済みが少なければ決済ステップに課題があります。
売上とセッションは、シミュレータータイプ、顧客タイプ、QR タイプ別に分けて見られます。回数券がほとんど売れないなら割引が小さすぎるのかもしれません。パスが夜を占めているなら、1日の上限が高すぎるのかもしれません。
ダッシュボードは総売上、手数料、プロモーション、返金を純売上と分けて表示します。量は増えても、どのみち売れたはずの時間帯で純売上を削るプロモーションは成功ではありません。
変数を1つだけ(価格、割引、1日の上限、時間帯)変え、数週間そのままにしてから比較します。販売済みのパスや回数券は、購入時の条件をそのまま保ちます。
万能の答えはありません。コスト、市場、競合によって決まります。参考までに、Multitap のガイドは米国市場の30分の典型的な価格帯を25〜40ドルとしています(2026年1月)。シミュレーターが営業1時間あたりに稼ぐべき額から出発し、地域のオファーと照らし合わせてください。
単発セッションとの比較で表しましょう。5回分を4回分の価格にすれば20%引きです。回数の多い回数券ほど深い割引に耐えられますが、1回あたりの価格は閑散時間がすでに生んでいる売上を下回らないようにします。回数券を販売するをご覧ください。
パスの1日の上限を曜日ごとに設定して最も混む日を 0 にするか、販売可能カレンダーでパスを閑散時間帯に限定します。カウントされるのは最後まで走り切ったセッションだけです。
自動課金のサブスクリプションとしては販売できません。パスは Stripe 経由のカードによる1回払いで、一定日数(月額パスなら30日)または固定日まで有効です。期限が来たら、お客様が新しいパスを購入します。
はい。ただし看板価格を下げるのではなく、別商品やターゲットを絞ったコードとして用意しましょう。販売可能カレンダーを設定した商品は選んだ時間帯にのみ販売・利用でき、プロモコードはハッピーアワーに限定できます。
公開セッションを足し算するのではなく、機会(グループの人数、走行時間、貸切)に値段をつけます。法人商品をダッシュボードから発行し、印刷用の QR コード入り回数券PDFを渡します。支払いは Omnisim の外で行います。
いいえ。支払いはご自身の Stripe アカウントに入り、Omnisim は手数料を取りません。Stripe の手数料は引き続きかかります。予約ソフトウェアのページで支払いの流れを説明しています。
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